築山(つきやま)づくり


2019年6月9日、

園庭に築山が完成しました!

保護者と保育者が力を合わせ、業者にも手伝ってもらいながら子どもたちも参加し、自分たちの手で作りあげた築山は、子どもたちに大人気の「あそび場」となっています。大人たちも心地よい達成感や、保護者同士・保護者と保育者の仲の深まりを感じています☆

会議から築山ができるまでの様子を紹介します。


「第一回築山つくろう会議」

 

「園庭に築山をつくりたいっ!」という保育者の想いを聞いて4/26に集まってくれた保護者&保育者で、どんな築山にしたら良いかを話し合いました。こばと保育園は3.4.5歳児の保育園だった為、乳児保育をスタートした後も遊具やあそび場が少ないことが課題でした。「未満児が遊べる遊具が少ないから作ってあげたくて」「斜面はみんなで頑張って固めれないかなぁ」「裏側にタイヤで階段つくろう」「土管もらってこれますよ」「タイヤもらってこれるよ」「子どもの頃、毎年保護者が土を盛って維持してましたよ」[「とにかく作ってみよう!」などわき合い合い話し合い、いろんな意見に知恵や勇気をもらい、方向が決まっていきました。イメージキャラクター「つきやマン」も誕生☆


「第2回築山つくろう会議」

5/10、保護者会役員会の後に残って会議をしてくれました!

「土管(強化プラ)と土を運んでもらうよう業者に頼めました!」「今の砂場の所を築山にしよう」「子どもも参加できるようにしよう」と前回より詳しい話になってきます。築山を作る日を6/8(土)、6/9(日)に決定し、主な作業内容も決めました。

保護者会長の田中さんがタイヤをいっぱいもらってきてくれました!


「第3回築山つくろう会議」

5/24は、築山づくり当日の作業工程を確認しました。

保護者会副会長の鈴木さんが工程表を作ってくれたので、みんなでチェックしていきました。


「お祓い」

5/30は神官さんに来てもらい、作業の無事や子どもたちが怪我をしないようにお祓いしてもらいました。保護者会副会長の伊藤さんと鈴木さんも駆けつけてくれました!


「タイヤ洗い」

6/6、翌日から始まる築山づくりに向けて、3,4,5歳児でタイヤ洗いをしました。園庭にタイヤが転がっているだけで、子どもたちは目を輝かせますね!あそびも展開されたり心がワクワクします。

子どもたちも築山づくりの一翼を担い、みんなでつくる築山になっています。


「築山づくり1日目」

6/7(金)夕方から築山づくりがスタートしました。この日の作業はポール周りの土を掘ることと砂場の土の移動。翌日に業者のユニックでポールを吊って撤去してもらったり、トンネルを運んできてもらうので、その前作業です。仕事を終えて、迎え時にスコップを持ってきて作業してくれるお父さん。子どもと一緒に土を掘ってくれるお母さん。かばんや布団をしょいながら、OBやOG、仕事の都合をつけ、家庭の都合をつけ、それぞれ様々な時間と関わりで作業をしてくれました!子どもたちも手伝いたくって帰れない程でしたね。途中、どしゃ降りに見舞われ

中断しましたが「翌日も雨かもしれないからできるだけやろう!」

と、翌日の準備を暗くなるまでやってくれました。この日の頑張りがあったからこそ、8日の作業がスムーズにできたわけです。


「築山づくり2日目」

午前

午後

6/8(土)は朝7時からスタート(もっと早く来て植木を取り除いてくれた父ちゃんもいました)。9時にトンネルが届くので、それまでに設置できるようにしました。実行委員長の酒井さんから、この日の説明を受け、作業開始。埋め込むタイヤを洗ったり、トンネルを置く砂場と新砂場の整地、ポールの移動など手分けして作業しました。

トンネルが到着すると、数人で中を洗い、砂場の設置場所に重機で運んでもらいました。ダンプからトンネル周りに土を降ろしてもらうと、そこへタイヤを埋め込んでいったり斜面を作っていきました。

お昼ごはんは遊戯室でお弁当を食べました。みんなで食べるお弁当って本当においしいですよね☆さぁ昼からは天気も良くなり、土を掘ってタイヤを埋め込み、また一つ「あそび場」が増えていきます。転圧気で斜面や埋め込んだタイヤ周りを固めたりしました。応援に来てくれた在園児やOBもいましたよ!斜面とつなげて新砂場も完成しました。周りの枠は前の砂場の埋まっていた枠を掘り起こし再利用しました。これでほぼ完成!重機が入ってきた際に割れたコンクリートなんかも補修してくれ、父ちゃん母ちゃん、じーちゃん達の力って本当にすごいなーと感動でした。


「築山づくり3日目」

6/9(日)は、築山まわりに危険な物が落ちていないか安全確認をしたり、子どもたちがタイヤにペンキで色を塗りました。子どもたちの参加も多かったので、賑やかで楽しい雰囲気になりました。ペンキ塗りでは子どもたちのセンスが光り、ダイナミックな色合いとなりました!嬉しくなって素手で塗る子もいましたよ。

ペンキ塗りの後は、築山の完成を祝してみんなで「かんぱ~い!」。ノンアルコールでしたが、ビールとジュースを飲みながら食事をしてみんなで嬉しさや達成感を共感できた瞬間でした。


「築山完成セレモニー」

6/10(月)は、子どもたちが完成を祝いました。テープカットをしたり、くす玉を割ったりして、ジュースで乾杯をしました!

その日だけでなく、こうやって活動が続いていくのも大切にしたいものです。


「つきやマン登場!!」

6/29は、親子お楽しみ会でした。

毎年、保護者と保育者による劇が恒例となっていて子どもたちも楽しみにしています。今年は三匹のこぶたを改良した「26ひきのこぶた」でした。オオカミがやってきてこぶたの家を次々に吹き飛ばしていくので、最後に「つきやマン」が登場してオオカミを追い払ってくれたのです。築山づくりがこんなところにも活き、なんとも素敵です☆


「おわりに」

「先生、次は何つくりましょうか?」

築山づくり以降、こんな素敵な声をかけてくれるお父さんが数人います。園の活動や申し出を快く引き受けてくれることを本当に有難く、嬉しく思います。お金をかければ簡単にできるけれど、手作りは大変だけれど、一緒に創る意味があります。最初は園長のひと声で始まりましたが、次第に自分が意欲的に動いているのを実感しました。達成感、子どもを想う気持ち、いろんなことを共感する良い機会にもなりました。今の時代だからこそ、あえてすることって大事なんだ!という気づきもありました。子どもたちに伝えたい意欲も感じてもらえたと思います。保育者たちも「自分で創れるんだ!」「楽しい!」という素敵な経験になったと思います。本当にありがとうございました!!

by村松